お祝着に摺り込み紋レポート

今回は、お祝着への摺り込み紋付けをレポート致します。

お祝着への紋入れは、七五三シーズンに限らず一年中ご依頼があります。
お祝着には摺り込み紋をお入れすることが主流となっております。

白の摺り込みが多いですが、
今回は貴重なゴールドの摺り込み紋の加工実例をご紹介いたします。
袖になりますが、紋を入れる位置に小さく印をしてあります。

祝着の袖、刷り込み紋位置に小さな印

家紋が印刷された型枠を使い、絵の具のような素材を摺り込んでいきます。

家紋刷り込みの型と作業風景

写真の紋は、一度だけ摺り込んだ状態の紋です。

家紋の刷り込み、1回

金ではなく白く見えますね。
一度摺り込んだだけでは色が定着しないんですね。

刷り込み紋、一度作業した後の家紋

摺り込み紋は簡単なプリント紋のように思えますが、実は3回ほど同じ場所にズレのないよう摺り込んで色をのせています。
それが全部で5箇所あります。けっこう手間なんですね。

家紋の刷り込み作業

3度摺り込んだ状態です。

家紋の刷り込み紋、3度刷った状態

こちらが完成形になります。
一度だけ摺り込んだだけの紋とは、金の色味と家紋の濃さが全然違いますね。

黄金の刷り込み紋、完成の状態

七五三のお祝いやお宮参りで使用するお祝着には、是非、家紋を入れてご着用されませんか。
加工代金は 13,420円(税込)になります。
加工期間は10日間ほどになりますが、お急ぎにも対応いたします。

特殊な家紋をお入れすることもできますので、ご相談ください。

家紋の入れ替え・入れ直しなど、きものの紋に関するご依頼は「洗いの匠」へ