お客様からクリーニングでお預かりするお着物を拝見していますと、汚れを落とす以外にお直しが必要な箇所が多く見つかります。
その中の一つに、色ヤケをしているものがあります。
色ヤケとは、太陽光線や蛍光灯の光などに長時間当たることで、染料が変色し、色目が変わってしまう状態です。
光に限らず、空気中の特殊な成分などに反応して色ヤケすることもあります。
当社では、クリーニングでお預かりしたお着物でも全体をくまなく検品し、お着物を最善の状態にする為の修整加工をお見積もりし、ご案内しております。
次の写真では、左側がヤケている部分になります。
右側と色目が同じになるよう、少しずつ調整しながら色を掛けて整えます。
こちらはヤケ直し後の写真になります。
このような専門的な加工になりますと、クリーニング店などではお直しできず、お返しすることが多いと思います。
しかし、きもの専門の加工屋である当社では、問題なくそのままお手入れを進めることができます。
クリーニング(丸洗い)だけが、お着物のお手入れではございません。
お着物をメンテナンスに出される際には、大切なお着物の為にも着物専門の悉皆店に出されることをお勧めいたします。
クリーニングでお受けしたお着物に追加で行なうことの多い加工は、
袖付のほつれ直し、柄刺繍直し、柄描き足し、裏地交換、紋直し、裾たるみ直し、色ヤケ直し、衿の交換などです。