きもの加工専門店「洗いの匠」では、家紋・お着物に関するお問い合わせを承っております。
その中から、家紋に関してよくいただくご相談をまとめました。
今回は、お着物を着る機会にお悩みになる慣例についてのご質問と回答です。
【ご質問内容】
入学式の場合、色無地の紋無しではいけないのでしょうか?
紋を入れる場合、いくつ紋を入れるべきですか。
入学卒業式以外に着物を着る機会はほとんどありませんが、どのような紋を入れるべきかわからず困っています。
【回答】
色無地は紋が入っていないと普段着になりますので、式のつく場でのご着用でしたら、紋を入れて礼装にしなければなりません。
一つ紋があれば、入学、卒業式どちらにもご着用できます。
紋の種類は染め抜き紋でも、縫い紋でもどちらでも良いと思います。
【ご質問内容】
色無地をお茶会で使用予定です。
一般的に、茶道をされている方はどの紋入れが多いですか?
【回答】
お茶席では、染め抜き紋が正式になります。
ですが、流派や先生によっては縫い紋でも構わないそうです。
紋の種類は先生に相談されるのが良いと思います。
【ご質問内容】
色留袖に紋を入れる場合は、どの様な紋が良いのでしょうか?
【回答】
色留袖には染め抜き紋を入れます。
一つ紋であれば、訪問着と同じ感覚でご着用できます。
正式な色留袖としてご着用するには、五つ紋が必要になります。結婚式の主賓、宮中行事への参加など。
【ご質問内容】
友人の結婚式で色無地を着たいのですが、紋が入っていないので紋入れをしたいと考えています。
1.染め抜きと縫い紋では、どちらがフォーマルなのでしょうか?
2.紋は実家と嫁ぎ先のどちらの家紋を入れるものですか?
【回答】
1.昔は染め抜き紋が必要でしたが、現在はどちらを入れても結婚式でお召しになれます。
染め抜き紋が正式になり、縫い紋は略式になるので、染め抜き紋のほうがフォーマルになります。
2.嫁ぎ先の家紋を入れた方が良いです。
すでに実家の家紋が入っているものは、そのままでも問題ありません。